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2004年3月28日に230名の公募市民を対象にした、日本で始めての体外式除細動装置(AED)を用いた講習会が東京のサンケイビルで開かれました。
打ち合わせでのファイア(禁煙) ビルの前に悪名高きJTの喫煙車スモーカーが存在して、いやな予感がした。会場のロビーでは煙がモクモクしていて、受動喫煙の被害に暴露した。よく見ると受付前や至る所に灰皿がありました。救急隊や医療機器メーカーの方の喫煙率の高さは予想されましたが、主催者の問題意識の低さに驚きました。救命処置をする場で喫煙を許可するとは何事か?という気持ちを十分の一位に抑えて、 「禁煙を推進する日本循環器学会の公開講座で受動喫煙の暴露はよくないので、灰皿を撤去してください。」と説明係の菊池先生に要望しました。菊池研先生はヘビースモーカーである岩手医大の平盛教授の門下生で、「そんなに厳しくするの?」という反応でしたが、高山守正先生は、即時の灰皿撤去という早業を見せていただきました。 河村剛史先生の講演会 迫力と情熱にあふれる話でした。アメリカ留学中の原体験から、日本に帰国後の救急蘇生法の普及活動は救急教という新興宗教の布教活動に匹敵する活動です。「あなたは、愛する人を救えますか?」「隣のクラスメートを助けられますか?」「救急蘇生法は隣の人を救うという人間教育の原点である」「どんないやな奴でも自分の心臓が止まった時に助けてくれる」 などの素晴らしいメッセージを頂きました。 ゲスト市民として参加されたNHKアナウンサーの沼田靖子さん、落語家の三遊亭楽松師匠、女子医大の関口名誉教授はさすがにプロという感じでした。循環器への対応は西高東低です。救急蘇生法の関西の熱気に比べると東京の講習会はスマートでした。 今日聞いた いい話: ヤンキースの松井選手によると人間の行動を変えるには「お金」か「感動」だそうです。内科医的な解釈をすると感動を与えると気持ちが変わる、気持ちが変わると行動が変わる、行動が変わると生活習慣が変わる、生活習慣が変わると病気が治る。河村先生の話で「感動」を頂きました。多くの方が行動変容を起こせると思います。 たとえば、講習前の受講生は誰かが倒れていたら「わたし関係ないわ」という態度でしたが、講習後は目がぎらぎらして誰か倒れている人がいないか探して、倒れている人を見つけたら「はい、私はCRPが出来ます。何かお手伝いしましょうか?」とか「どうしましたか?あ、意識がない。そこのあなた。119番通報して、人を集めて、AEDも持ってきて下さい。そして、あなたも戻ってきて下さい。」と大きな声で叫ぶような行動変容が出来ていると希望します。少なくとも200人の内50人位は急性効果を期待したいです。 一般人対象の講習会ですが、20グループで1グループに受講生が7名(当初の予定は5名)にインスト3名という構成でした。河村教の迫力でほぼ全員が受講したと思われます。Jグループ担当でしたが、インストは僕以外に東京消防庁の永井秀明さんと帝京大学医学部の学生さんでした。滋賀や大阪のペースで楽しく、ポジテイブにという方針でしたが、スマートな東京の受講生はしらっとしていました。誉めて、拍手して、倒れてと芸を駆使してかなりほぐれて、「いい感じ」で終われました。早く始めて、早く終わるという僕のペースでした。AEDが4種類全部揃ったという珍しいAED講習会でした。4種類の中で、一般人には蓋を開けたらスイッチオンで音声指示の大きな声のNihonKohdenが評判がよかったです。スポーツ大学ではMedtronicsのを2台購入しました。今後いい機種が登場するようですが、滋賀に1000台ー2000台は入れないといけないでしょう。 受講生の質問: このようなAEDの講習会は次はいつどこであるのですか? 答え:兵庫県や岩手県でやっています。 会社や家の近くにAEDは設置されていますか? 答え:法的整備が整ってから、各地で購入されると予想されます。 自分の経験を話す事は重要です。 生活の中での救急との遭遇 2001年12月に京都駅ビルの中華料理店で医局の会食中に隣の席で誰かが倒れた。直ぐに救急隊が呼ばれ、多くの循環器専門医が援助を申し出た。心電図をつけたら心室細動で除細動をして下さいと言って、除細動に成功した。救急車で近接の武田病院へ搬送され、カテーテル検査を受け、その後数週間の入院の経過後歩いて退院された。 河村先生は心臓外科医として、川下で汚れたゴミをいくら拾っても、川上をきれいにしないと川はきれいにならん。だから、救急蘇生法を一般市民、中学校・高校へ普及しに行ったと仰った。僕も循環器内科医として、急性心筋梗塞や狭心症にPTCAやバイパス手術というゴミさらいが中心の仕事をしていました。川上をきれいにする事は徹底した禁煙の普及であり、運動習慣の普及であると信じています。人生の先輩として見習うべき人生の姿勢に頭が下がります。 4月24日の河村先生の講演会がますます楽しみになりました。
by takahashibss
| 2004-03-28 22:12
| 救急医療
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