喫煙が認知機能低下に関連するという論文が発表された。対象は痴呆を認めない高齢者である。エラスムス医療センター(オランダ・ロッテルダム)のAlewijn Ott博士らは,喫煙は高齢者における認知機能低下を加速し,非喫煙者と比較して 5 倍の速さで認知機能を低下させることを米国神経学会(AAN)のNeurology(2004; 62: 920-924)に発表した。 喫煙はさまざまな機序で認知機能に影響しうる。長期間の喫煙はアテローム動脈硬化と高血圧を引き起こし,喫煙の他の作用と相まって,脳卒中や無症候性脳梗塞のリスクを高めると指摘。「これらの要因,あるいは他の要因が喫煙者における認知機能低下の加速に関連しているかどうかを確認するには,より深い研究が必要である」と述べている。
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