遺伝子ドーピングはアテネオリンピックの脅威という話題が3月にありました。
トランスジェニックと遺伝子導入を同一のように理解する学生さんがいました。方法と効果が全く違います。
遺伝子導入:ウイルスベクターや化学的方法で一時的に遺伝子を細胞内に入れる。その遺伝子が蛋白合成能力のある間は有効であるが、通常一過性である。少林サッカーのブラックチームが筋肉注射していたのは遺伝子ドーピングのようです。
トランスジェニック:胚や卵細胞のレベルで遺伝子を完全に入れ換える。効果はほぼ永続的です。
スパイダーマン2がもうすぐ公開のようですが、トランスジェニックのクモの血を蚊が主人公の血液に混ぜるとクモ人間が誕生するという話です。これはSFなのか、もうすぐ技術的に可能になるのか?
現実に戻りますと、いろんな物質を使った遺伝子ドーピングが技術的に可能ですが、倫理的には許されません。