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図1 感染症 日本人の病気との闘いは主として感染症であった。産褥熱によって女性は生命を賭けて子供を生み、生まれてきた乳児は生存するため感染症と戦った。ペスト、マラリア、結核、麻疹、赤痢などの感染症を克服するには、体力・栄養が基本であり、より多く食べる事が推奨された。明治政府が作った日本の健康政策の基本である。 戦後の日本人死因の推移を図1に示す。1950年に死亡原因一位の結核が激減している。栄養の改善、環境衛生の改善、結核療養所を中心とした隔離政策が有効であったとされる。 脳卒中 1950年から1975年まで脳卒中が死亡原因のトップであった。地道な疫学調査によって、摂取塩分量と血圧・脳出血の発症に関係があることが明らかとなり、減塩指導が徹底的になされ、血圧の治療を脳卒中発症前から行い(今では当たり前)、タンパク質摂取が増え(これは血管を強くした?)脳卒中による死亡は死因の3位となっている。 ガン 戦後、一貫して増加しているのがガンによる死亡である。胃がん、子宮がんから肺がん・乳がんとガン発症臓器には変遷がある。肺がんが最も多く、かつ増加している。タバコの売り上げ増加と10-20年程度の潜伏期で肺がんの増加がみられた(図2)。イギリスでは逆にタバコの売り上げが減少し、肺がんが激減している。日本人の死亡を減らすためには、タバコ政策をきちんとして、喫煙者を救済し、肺がんを減らすのが最優先である。 図2 タバコ会社は20世紀に大きく成長した。その結果、巨万の富を得た。タバコ裁判やタバコ番組で多く報道されているが、日本ではその情報が広く普及していない。 世界標準のタバコの常識は 1)世界のタバコパッケージ、2)世界のアンチタバコCMやポスター、3)タバコ関連の映画 などで学ぶ事が出来る。 1)世界のタバコの警告パッケージ EUのタバコパッケージと世界のタバコパッケージをご覧下さい。 2)世界のアンチタバコCM オーストラリアの禁煙CMなどでしょうか? 3)映画は重要です。主人公に感情移入するため、喫煙シーンがイベントのキーになるとすぐに喫煙者になったり、喫煙容認者になります。逆に喫煙シーンを削減する映画を見ると禁煙推進となります。 3−1 インサイダー 全体に暗く、重い映画です。 60ミニッツというテレビ番組のプロデユーサー バーグマン(ダステイン・ホフマン)が主人公。冒頭ではイスラム過激派の指導者であるイスラム僧へのインタビュー。これは対イスラムというアメリカ人共通の利害の例としてタバコの対立軸なのでしょうか?タバコ会社の内部資料が送付され、分析を知る人間を探していた。 同時平行でタバコ会社の副社長をしていたワイガンド(ラッセル・クロウ)が首になった。会社で得た情報を漏らさないという契約を盾にタバコ会社に不利益な情報漏洩をしないよう釘をさされる。突然の首切りの理由はタバコに含まれる物質に発ガン作用がある事を隠していたためです。 バーグマンによるワイガンドへの説得が根気強く続く。 1) 近くのホテルのロビーで落ち合い、会話。内部情報を閲覧。 2) 裁判で証言できないとワイガンドは拒否 3) 公共の利益を優先するため、会社との情報守秘契約を無効となる州をさがす。 4) 裁判で守秘義務違反とならないと勝訴 5) ワイガンドへのいやがらせや家族への脅迫 6) 番組収録(録画)、タバコ会社の内部からの真実の声 7) テレビ会社にタバコ会社からの圧力 8) テレビ会社から番組担当バーグマンへの圧力 9) 葛藤の後、テレビ放映。会社、弁護士よりメデイアの公共性を優先する姿勢が日本のメデイアとは大違いです。平気で喫煙シーンを流したり、俳優に無理にタバコを吸わせたり、NANAのように未成年喫煙を推奨するのでしょうか? タバコ会社が秘密を守るため、マフィアやテロ集団のような行動を取る恐怖が残り、一寸後味の悪い映画です。 3−2 サンキュースモーキング 全体に軽く、乗りの良い映画です。 主人公はニック・ネイラー、タバコ研究所(Academy of Tobacco Study)の副社長です。7つのタバコ会社がスポンサーの会社で、ニックはスポークスマンとして得意のマシンガントークで詭弁を使いまくってテレビ討論で相手を打ち負かします。タバコの害が明らかにされていることと喫煙シーンゼロというのが特徴です。 歴史 タバコと映画 タバコ会社: タバコは格好良く(cool)、誰でも入手可能で(available)、依存性(addictive)がある。宣伝と普及の仕事は終わっている。映画の喫煙シーンが喫煙奨励につながる事が最近の論文で発表された。 Sonya Dal Cin et al. Psychological Science 2007; 18:559-563 対象は男子大学生52名。半数は喫煙者。 評価手法 潜在的連合テスト(IAT)http://implicit.harvard.edu/implicit/に紹介。 結果:喫煙者も非喫煙者も映画の主人公に共感し、主人公が喫煙している場合は、明らかに自分と喫煙を強く結びつけていた。 タバコの売り上げ本数 1910年 10,000,000,000 1930年 130,000,000,000 第一次世界大戦、映画、ダイエット 1927年 ハンフリー・ボガード、ケイリー・グラント 19歳の女優の世紀の恋がタバコに火を付ける事で始まった。−> 多くの若者がタバコを吸い始めた。 1952 朝鮮戦争 には敵であった中国が今は最良のお客さん リーダースダイジェストからの批判 —> フィルターの導入(キャプテン) フィルターに穴を開ける、アンモニアを入れるなどの功績については未記載 現状 タバコの害 アメリカで1200人=ジャンボジェット2機分の人が毎日死亡 歴史上の殺人では チンギスハンが30,00万人ですがタバコは1億人以上を殺している最大の殺戮が進行中です。こんな事が映画で紹介されています。 Erhardt Von Grupten Mundt タバコ会社の研究者 多くの弁護士軍団(スポーツカー、豪邸):インサイダーの弁護士もそうでしょうか? キャプテン:タバコの歴史そのものの人。孫にタバコは身体に悪いと言われて動揺。コロンビアの麻薬王みたいな気持ちであると告白。 フィニスター議員 禁煙推進の国会議員:タバコのパッケージにドクロマークをつけるように働きかけている。一寸とぼけているため、ニックに攻め込まれている。 メデイアではワシントンポスト?の色気取材の女性記者が登場する。 ニックが本物の禁煙ファシストに誘拐され、全身にニコチンパッチを貼られて殺されかける。ヘビースモーカーであったため、ニコチンに耐性があるため死なずに済む。という事件は一寸シリアスです。 是非、ご覧下さい。
by takahashibss
| 2007-09-14 21:03
| 禁煙
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