ミオスタチン遺伝子異常で筋肥大
N Engl J Med 2004;350:2642-2644,2682-2688.
New England Journal of Medicineで症例報告がありました。遺伝子ドーピングの標的蛋白の一つであるミオスタチン(TGFベータの仲間)の遺伝子異常で実際に筋肥大と筋力増大があることが確認されました。将来は「筋肉マン」でしょうか?心臓肥大の有無が気になる所です。すでに実験結果が報告されている牛や豚には使用されるのでしょうか?
4歳の子供はミオスタチン遺伝子異常のホモで、母親は24歳の元アスリートで運動一族です。今のところ、大きな健康上の問題はないようです。
遺伝子治療の可能性として、Duchenne型筋ジストロフィーの治療が期待されています。Editorialでシカゴ大学のElizabeth M. McNally先生は遺伝子ドーピングへの警告を鳴らしています。