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お久しぶりです。
8月8-10日に広島市で日本禁煙学会が開催された。2006年2月の京都が第一回、昨年夏の東京がんセンターが第二回という事で禁煙学会として三回目の学会である。 500名の事前申し込みに対して、参加者が688名と大成功の学会でした。 63年前の8月6日に広島に落とされた原爆のため、14万人の軍人ではない市民が殺戮されました。お盆までの10日間は鎮魂の期間です。そのため、ホテルが取れませんでした。 教訓:夏の広島をなめたらあかん。西日本医科大学体育大会も広島で開催中でした。 新幹線で新大阪から広島まで90分という短時間です。観光協会に代表されるように広島市全体が大歓迎ムードです。京都でも東京でも新幹線の出口で歓迎の看板はなかったので、広島の意気込みと気合を感じました。 駅から平和記念公園までは、禁煙タクシーを探さずにバス。大阪の某病院長先生と遭遇する。禁煙タクシーではなく、禁煙協力タクシーというのが広島のタクシーでした。なんちゃって禁煙の典型例で、タバコ臭いと評判は最悪でした。 素晴らしいのは禁煙学会をチャンスと捕らえて、試験的に平和記念公園を禁煙にした広島市です。秋葉広島市長は松沢神奈川県知事と同じく熱心な禁煙推進者です。FCTCの事や受動喫煙対策についても十分ご存知で西の禁煙政治家のトップです。 平和公園の禁煙実験スタート(中国新聞) 広島市が禁煙学会を利用して、平和公園を禁煙にするべく、試験期間とアンケートで意見聴取して禁煙突入するようです。タクシーは残念ながら禁煙タクシーではなく、禁煙協力タクシーでした。 学会会場は平和記念公園にある広島国際会議場です。 学会開催の広島国際会議場前の母子像です。隣接する広島平和記念資料館の展示と原爆ドームは、重い。ナチス(白人)がユダヤ人をアウシュビッツで大量殺人した恨みを、白人+ユダヤ人が日本人に向けてどうするの?アメリカ人が人種差別的行為を行った恥ずべき行為です。 京都以上に多くの外国人観光客(世界中から)が原爆ドームに来ていました。 前日の事務的会議では、通常の議事以外に神奈川県の松沢知事を応援しようという神奈川県旗へのメッセージの書き込みやFCTCへの取り組みなどが紹介されました。前日のパーテイーには石井みどり参議院議員が来賓として参加。禁煙学会会員で、「たばこと健康を考える議員連盟」と「禁煙推進議員連盟」両者の事務局長でたばこ1000円の推進者です。 禁煙Tシャツ+ピンク系+クールビズ満載の独特の雰囲気の禁煙学会が始まりました。 9時丁度で開会の一言でした。一般演題が2会場に分かれての発表となりました。タバコ対策のセッション発表のため、 1)タクシー・ホテル・飲食店の禁煙化の5演題 2)基礎研究・臨床検査の4演題 3)タバコ対策の5演題 4)女性・妊婦の喫煙の4演題 を聞きました。禁煙タクシーの達成過程が香川県の森田先生と沖縄の新城先生から発表されました。基礎研究ではニコチン依存と肝臓の薬物分解酵素の関係を調査する臨床試験の概要を理解できました。タバコ対策では卒論で取り組んでくれた山本さんが発表した「スポーツ映画とタバコ」は評価が高く、マンガの発表や自動販売機の発表もありました。詳細は学会ホームページからご覧下さい。 作田理事長の講演で、FCTCを批准していて早急に対策が必要であるが、日本のタバコ規制が遅れている事を丁寧に説明頂きました。 ランチョン(スポンサー:ファイザー)「メタボ・糖尿病の上流にタバコあり:特定健康診査と禁煙治療」松崎先生。流石、松崎先生。素晴らしい発表でした。スライドを早速送付頂きまして、感謝・感謝です。お弁当は野菜が少なく、タンパク質・脂肪が多い不健康な弁当でした。 パネルで「マスメデイアと喫煙問題」という討論会が川根先生の尽力で実現しました。メデイアの関係者は誘っても来ません。完全にアウエイですから、叩かれるのは目にみえていますが、興味ある話でした。もう少し突っ込んでJT・博報堂・電通グループやテレビ・新聞社の方針・スポンサー・郵政省の方針などが出てくればよかったかと思います。初めての試みですが、今後の展開が期待されます。 その後 Mary Assunta Kolandai先生から、タバコ会社のCSRの話。宮崎先生が同時通訳。 タバコ会社はFCTC以後、広告、販売促進、スポンサーとなる事が出来ない。そのため、タバコ会社は大衆の企業イメージを再生・復権させようとしている。 2004 にWHOはタバコ産業が企業の社会的責任(CSR)と言うと、内在する自己矛盾であると報告した。その理由は、消費者の半数を早死にさせる商品を売る企業には社会的責任活動を想定できないためである。 解説:公害企業や薬害企業の殺人行為を放置したままで、社会的責任を果たせという事がおかしい。 公害企業や薬害企業は加害者として被害者に悔い改めをしたが、タバコ会社は悔い改めをしていない。タバコ会社のCSRプログラムは若者を食い物にしたり、環境破壊から目をそらしたり、大衆に批判を沈黙させたりする目的で行われている。 具体的方策として 1)タバコ税の増加 2)タバコ会社の広告規制 3)インターネットでのyoutubeのJT関連広告禁止 4)タバコの店頭販売の禁止 5)タバコ産業のCSR、YSPプログラムの禁止。バレーボール世界大会のスポンサーやVリーグスポンサーの禁止。 6)タバコ税を健康増進や市民活動への還元とする。などが提案されました。 Assunta先生はマレイシアの消費者代表としてタバコ問題に取り組み、オーストラリアの大学でJTのアジア戦略をテーマに学位を取得されています。 碓井静照会長から「ニコチン研究と禁煙・広島湾のドラマ」 実は碓井先生はボストン大学に留学されて、ニコチンの血管中膜への作用について研究されていました。時間の都合で厳島縁起絵巻という執筆された文化的にレベルの高いお話を頂きました。原爆で亡くなった方が厳島まで流されて、棺桶も足りなくなって大変だったという話にはジーンときました。 Richard Hurt先生から「タバコ依存に治療の妙」という特別講演を頂きました。 1988年に設立されたMayo Clinic Nicotine Dependence Centerでは外来通院と入院治療の両方を行える。最新の科学的データとご自身のデータをわかりやすく説明頂きました。 一日、禁煙漬けで大変充実出来ました。 終了から懇親会まで30分。折角ですから、隣の原爆資料館を走ってみて回りました。女の子の服や弁当箱の中の黒いごはん、爆風で割れたガラスが突き刺さった壁、原爆前後の広島市街地の3次元模型、語り部さん、など言葉に出来ません。14万人の死者。胸が一杯です。 懇親会会場に到着するとすごい人だかりでした。懇親+飲食で大いに疲れました。 翌 10日 朝から、元気に平和記念公園の国際会議場を目指します。 シンポジウムは「地域ぐるみで取り組む禁煙活動」です。 メインは広島の取り組みですが、医師会・歯科医師会・看護協会・薬剤師会・栄養士会が一丸となって取り組まれています。個々の内容は日本スタンダードで積極的に勉強されています。広島以外という事で宮城県と北海道の例が紹介されました。全国のすべての地域をカバーする事は出来ませんが、広島の成功例と宮城・北海道の例が示されました。神奈川はホットです。 医療・教育・行政の専門家が熱い思いで取り組まないと、禁煙推進は出来ません。 ポスターセッションに参加。それぞれに、良い内容の発表でした。 勝部睦子先生のメタボ検診における禁煙指導基礎講座 メタボ検診が今年から始まっているので、松崎先生の話・午後の県民講座と合わせて禁煙指導の重要性を強調されました。 秋葉忠利 広島市長の特別講演 熱い政治家。広島市民のために禁煙を推進したいという強い気持ちが伝わりました。「元気じゃけんひろしま21」-> 広島市ぽい捨て等の防止に関する条例(2003)->市庁舎の完全禁煙―>職員への禁煙支援 の紹介の中で、「行政官はポスターやシールを配布=知識の普及と考えているが大間違い」、「禁煙推進への抵抗勢力は政治家、労組幹部、ジャーナリスト」、「被爆地、広島から禁煙メッセージを世界に」など被爆都市広島市長の世界的視野の広さに感銘を受けました。 参議院議員 石井みどり先生(広島選出、歯科医師)の国会内暴露発表 「永田町におけるたばこ政策の現状と課題」。タバコ1000円議連で話題になっていますが、国家予算が厳しくなった ー> タバコ税値上げが健康に良い、世界標準であるためなどの現状が理解できました。一方で、FCTCを知らない政治家が本当に多く、議員会館・国会を含めて館内・敷地内禁煙など程遠い現状を知りました。FCTCが発効するまでには、100%の対策は不可能ですが、せめてFCTCを知って、国の政策としてなすべき事を5%でも10%でも始めないとFCTC後のチェックで日本のタバコ対策の遅れが露呈します。 その後、閉会式で川根先生が挨拶されました。 午後の県民講座 司会:川根先生と中日新聞の山内さん 「夏こそメタボ対策、今こそ禁煙を!」 学会後の休日に県民講座・市民講座を行う事は多い。今回、禁煙学会はメタボを前面に押し出した公開講座を行った。出席者は約400名でした。 目玉の基調講演は鈴木正成先生。「ダンベル体操で心と体のダイエット」 ダンベルが普及して20年以上ですが、本家本元の鈴木先生のお話は貴重です。 パネルとして「脱メタボ! あなたができること」 運動:高橋担当 食事:栄養士の木村先生 タバコ:徳永先生 生活習慣改善しメタボ予防を 同時平行で禁煙学会 認定専門指導者・認定指導者試験 と直前の講義があった。
by takahashibss
| 2008-08-13 15:34
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