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世界禁煙デイに向けてのキックオフとして、滋賀禁煙市民フォーラムを南草津で開催しました。
0.事前に、日程の調整(京都・大阪・兵庫など近隣の禁煙講演会との調整)をしました。会場の確保を含めて滋賀保険医協会の皆様には大変お世話になりました。禁煙ポスター100枚位を5枚の掲示にまとめて会場に準備しました。加藤先生からの禁煙横断幕(稲本先生持参?)などが掲示され、雰囲気を盛り上げて頂きありがとうございました。 2.新型インフルエンザの影響 :南草津駅前の会場でしたが、JR電車は神戸(神戸高校)からの直行であり、新型インフルエンザの影響も心配しています。寝屋川の高校よりも神戸や茨木市の高校の発生は京都や滋賀に確実に拡がると予測されます。大学レベルでもバレーボールやサッカーの公式試合が延期になっています。これから開催される地域の皆様も会場で手洗いやマスク(N95?、普通のマスク)などの準備が必要かもしれません。 3.会場周辺 水島さんのブログで紹介されていますように、駅周辺は路上喫煙禁止区域です。しかし、立命館大学の学生が喫煙していたり、コンビニのタバコ販売・TASPO対応自動販売機が変に気になりました。草津駅のタクシー乗り場ではタクシー乗務員が集団で喫煙しているのではないかと禁煙の不徹底が指摘されました。 Ⅰ.講 演 1.「滋賀県のタバコ政策」 滋賀県健康福祉部健康推進課・健康づくり支援室室長 井下 英二さん 行政担当で滋賀では、井下先生が一番熱心です。10年間で禁煙推進は進んでいます。しかし、議員や多くの職員は報道されているように、ニコチン依存状態です。禁煙条例を作るインフラは構築されていないので、これからでしょうか?自分たちの取り組みが前に進んでいる方向性に満足して、世の中はもっと進んでいるというギャップを感じて欲しいと思います。行政としての取り組みは県民全体が期待しています。5月29日には大津駅前で禁煙啓発キャンペーンの予定です。 2.「タクシーが禁煙に至った経緯と現状」 滋賀県タクシー協会 加茂 学さん 朴訥とした話でしたが、熱心なお話に耳を傾けました。1年間の経過で、現状の把握が不十分。喫煙率60%の運転手に対してフロアから禁煙教育が必要とのコメントあり。武田さんから、病院受診の家族がタクシーで受動喫煙(残留タバコ=third hand smoke?)を受けて困った事が禁煙タクシー要望のきっかけとなったとコメントを頂きました。京都のタクシー禁煙化を支援された繁田先生からは、故郷の滋賀でタクシーを使うが徹底するために禁煙支援なり勉強会が必要でしょうとコメントを頂きました。 3.「滋賀の教育機関における敷地内禁煙の現状」 びわこ成蹊スポーツ大学教授・高橋 正行さん びわこの事例を報告しました。2003年から敷地内禁煙の方針を貫いていますが、喫煙率の推移や禁煙を徹底するための努力などを紹介させて頂きました。 4.「総合病院における敷地内禁煙のチャレンジ」 済生会滋賀県病院健康管理部長・稲本 望さん 滋賀に来られて1年が経過しましたが、稲本節が炸裂しました。サングラスをかけなくても十分武闘派の稲本先生です。参加者に喫煙者がいれば、絶対禁煙しなくてはと説得される内容でした。 5.「禁煙外来・禁煙治療の実際」 大津市医師会禁煙推進委員会委員長、藤井医院院長・藤井 恒夫さん 大津市医師会の禁煙推進の核としてご活躍の藤井先生から、禁煙治療の要点をしっかり紹介頂きました。 Ⅱ.総合討論 井下先生に滋賀で禁煙条例の準備状態をお尋ねしましたが、成功する見込みがないので難しいという趣旨の発言でした。議員への働きかけや投票権を持つ県民の役割が重要です。嘉田知事のリーダーシップも必要ですので、今後の課題です。 栗東市の保健師さんから: 市庁舎が不十分な受動喫煙対策となっているため、栗東市の妊婦さんや新生児全員が受動喫煙被害を受けている。高齢者のデイケアもあるため、屋内禁煙は困難と上司が判断して困っているという現状を訴えられました。昨年、栗東市と済生会滋賀県病院が共同で禁煙講演会を開催されましたが、改善されません。 野洲市の保健師さんから: 精神疾患の患者さんに、医師がタバコを許可して困っている。藤井先生からも、患者さんに禁煙を勧めたら、精神科の医師から禁煙しなくて良いと言われたので困ったという問題提起がありました。精神科医療は禁煙が一番遅れているので、禁煙支援が進んでいる宇治の病院の紹介を繁田先生からして頂きました。 草津市の市民から: 草津駅周辺が路上禁煙区域になっているが、吸殻ゴミの量が非常に多い。なんとかならないのか? 高齢者利用施設や精神科病棟を禁煙化するという課題は藤井先生から以前から頂いております。今後の課題と承りました。 本当に時間がないため、もっと質問したい方がおられました。 Ⅲ.閉会・アピールの採択 アピール 今年の世界禁煙デーのテーマは「タバコの健康警告表示」です。 世界各国では喫煙者をなくそうと、タバコのパッケージへの警告表示を厳しく義務づけています。ブラジルのタバコのパッケージには写真と警告文の両方が義務づけられています。「喫煙は流産の原因となる」「妊娠中の喫煙は未熟児・低体重児の原因となる」「喫煙時、あなたはヒ素、ナフタリン等、ネズミやゴキブリの駆除剤と同じものを吸っている」と大きく表示し、流産した胎児やネズミの死骸の写真を紹介しています。またカナダのタバコのパッケージには表と裏の上半分を使い英語とフランス語で書かれた16種類もの警告文と写真があります。子どもの写真を載せたパッケージには、「ぼくたちを毒殺しないで 警告:副流煙は一酸化炭素、アンモニア、ホルムアルデヒド、ベンツピレン、ニトロサミンを含んでいます。これらの化学物質は、あなたの子どもを傷つけます」と書かれています。欧州連合の各国では、すべての紙巻きタバコのパッケージに大きく目立つ警告文を出すよう定めています。つまり諸外国の取り組みは、大人だけでなく、子どもや妊婦も含めて誰もがタバコを手にしたり、買わせないようにするという「国民への強いメッセージ」が伝わってきます。 しかし日本ではタバコの規制に力を入れていません。タバコのパッケージは洗練されて見栄えがよく、タバコのテレビCMも放映されています。歩行喫煙の男性がポイ捨てしないことを紹介してマナーだと言います。受動喫煙の被害を歩行者に与えることは「マナー違反」です。 本日の滋賀禁煙市民フォーラムでは、滋賀県やタクシー会社、教育現場、医療機関とそれぞれの立場から、私たちの健康を守るための禁煙対策が紹介されました。 私たちは、家庭や職場、公共施設での禁煙をさらに広げていくため、以下の項目を推進していただくことを、関係各省庁および滋賀県に対し要望します。 1.健康増進法第25条「受動喫煙の防止」を強く推進してください。そのため県内すべての学校、官公庁施設、飲食店、事務所など、多数の人が利用する施設の管理者に、室内禁煙および敷地内禁煙の実施を指導し、実行しない場合は広報に事業所名を掲載して警告してください。 2.東京千代田区の「罰則付き路上禁煙条例」に習い、滋賀県下のすべての自治体で、バス停と電車の駅周辺、歩行者道路など、多くの人が利用するところでは完全禁煙を徹底し歩行喫煙とタバコのポイ捨てには「罰金制度」を導入してください。 3.乳幼児や青少年の受動喫煙を防止するため、公立・私立を問わずすべての保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校など教育施設では、グランドを含め施設内をすべて禁煙にしてください。また、文部科学省・教育委員会は、小学校からの効果的な禁煙教育を行うよう条例を整備してください。 4.滋賀県庁の庁舎内が今年4月1日より禁煙になりました。しかし、出入り口付近に喫煙所が置かれているため、喫煙する県職員のタバコの煙が県庁内に入り込んでいます。受動喫煙の防止を徹底するため、喫煙所を早期に撤去し、県庁敷地内の全面禁煙を実施してください。 5.滋賀県議会は庁舎内に議場や会派控え室がありますが、全面禁煙が適用されていないのは県民として理解できません。請願や陳情に行く県民が受動喫煙の被害に遭わないためにも「滋賀県議会と市町議会の敷地内全面禁煙」を早急に実施してください。 6.子どもや妊産婦、青少年などがタバコを手にしなくなるように、タバコ・パッケージには、表と裏に半分以上の大きさで、肺がん標本などの写真と警告文の両方を表示印刷することを早急に義務化してください。 7.国民のタバコ離れの推進と、タバコを簡単に購入できないようにタバコの単価を1,000円以上に引き上げ、コンビニやスーパーマーケットでのタバコ販売を禁止してください。また、コンビニ前に置いている灰皿は歩行者に受動喫煙の被害を与えています。早急に撤去させてください。 2009年5月16日 滋賀禁煙市民フォーラム・参加者一同
by takahashibss
| 2009-05-17 00:02
| 禁煙
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