捻挫や骨折よりも、擦り傷や切り傷は日常茶飯事です。昨日滋賀県スポーツドクターの勉強会で新しい傷の治療法とその考え方を勉強しました。
1.消毒は水道水で十分。病院や医院で従来用いていたイソジンやヒビテンなどの消毒薬は線維芽細胞の増殖も抑制するため、有害である。
2.手術や切り傷は一次損傷治癒で綺麗に治癒するが、大きな外傷や損傷の場合は湿潤環境で表皮の細胞が増殖できる場所を提供することが大切である。
3.表在の擦り傷でも乾燥させて、カサブタを作って創傷治癒を起こすのではなく、湿潤環境で治癒させた方が治癒が早い。コンビニや薬局で、最近よく売れている
傷パワーパッドなどはその代表である。
4.僕の子供の全身擦り傷に用いたが、特に顔面の傷には有効であった。
5.材料費としての追加請求は出来ないため、医療機関としてはいい材料でいい治療をしても赤字となるため、1枚10円未満のガーゼより1枚数千円のドレッシング材がいいと分っていても、使いにくいようです。
創傷治癒センターに詳しい内容が記載されています。